映画部活動報告

月1くらいで開催される映画部の活動報告場所

第6回 映画部活動記録(2020/11/13実施)

『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツ』(2010)

監督・脚本:イーライ・クレイグ(『リトルデビル』)
出演:タイラー・ラビン
   アラン・テュディック
   カトリーナ・ボウデン

予告


参加者
T.H、小林、F.M、加藤

 

T.H

グロテスク度:★★★☆☆
美女と野獣度:★★☆☆☆
総評:★★★☆☆

ふたりのおじさんが購入した念願の別荘(山小屋?)の山にやってきた大学生たちが、勘違いとドジから次々と非業な運命に巻き込まれていくという、スプラッターコメディ。

主演俳優の垢抜けない感から、死んでもどうでもいい感じが視聴者にうまく伝わっていて、血は飛び散るけどそんなに恐怖心もなく。だんだん慣れていくので、スプラッター嫌いでも気持ちよく観られると思います。

全体的に殺人は昼間に行われるので、陰鬱な圧迫感がなくて自分みたいなスプラッター嫌いでも観やすいですね。死に方のバリエーションも結構豊富で、刺さったり打たれたりミンチになったりとひととおりの調理方法が楽しめますよ。

なにより観賞後の後味がとても清々しい。あれ、人死んでたっけ? みたいな感じで終われるのがよかったです。指も無事見つかったし。

小林

もう一度観たい度:★★☆☆☆
バカ映画度:★★★★★
次も見たい監督度:★★★★★
総評:★★★★★

 

タッカーとデイル、もういかにも殺人鬼っぽい名前である(笑)

しかし彼らは気の良い中年仲良し二人組なのだ。

彼らが大学生グループに殺人鬼に間違えられて、スラップスティックな流れで凶悪殺人鬼に間違えられていく様はもう大爆笑。

私のようなスプラッター映画マニアだと、木材粉砕機が出てきただけで笑ってしまう。

どうせ「エクスターミネーター」みたいな感じに人間ミンチになるんだろうと思っていると案の定、木材粉砕機に大学生が突っ込んで人間ミンチになっていく。

人間ミンチを顔に浴びまくるデイルにもう拍手喝采である!!笑

山小屋のデザインや最後に大工道具で武装するのは「死霊のはらわた1・2」で、スプラッター映画マニアはもう涙なみだである。

ちなみに敵の大学生の名前が「チャド」なのは、ニューヨークの地下道でホームレスが怪物になって人を襲う、例の「チャド」なのだろうか……。

もう一度引用元の映画を見ながら、見直したい大爆笑の一本である。

加藤

血肉湧き踊る度:★★★★☆
おバカ映画度:★★★★★
もう一度観たい度:★★★☆☆
総評:★★★★☆

こんなに何も残らない映画ってある? というくらいには、何も残らないけれど、やっぱりこういう作品は定期的に観たくなるものです。

気が弱くて、心優しい中年であるタッカーとデイル。念願だった別荘(めちゃくちゃボロい)を手に入れ、初めての休暇を過ごそうとワクワクしているところで出会ったのが、イケイケな大学生の集団。

見た目が完全に危ない奴であるタッカーとデイルは、この集団からかなりの警戒をされることになります。それが悲劇の始まりに……。

そりゃあ、「Hi!」を言いに行くために大きな鎌を手にしているんだもの……誰だって、こいつやべー奴だな! って思うはずなんですけどね。結局、冒頭でタッカーがなぜ鎌を手にしているのか、2回ほど見ても分かっていないんですが……なんでなんでしょう。

見た目には騙されない!

年末にかけて、見た目に騙され続けてきたことが判明した私ですが(某俳優の暴力報道にやられました)、やはり「見た目の印象で人を判断しない」というのは難しいですよね……。

タッカーの超絶怪しい風貌を見て、どう考えてもスイートな人ね! にはなりません。ずうっと見ているからこそ、観客である私たちはかわいい! と思える瞬間に出会えますが、現実となるとそれは難しい……。逆もまたしかりで、さわやかな笑顔の裏に隠れる非道さに気づかないということもあるのです……。

若干話はそれましたが、キュートなヒロインのために頑張る小デブは、やっぱりかわいらしいし、すごいイイ男にも思えます! 偏見をぶっ壊すという意味でも、なかなかに良い映画かもしれません(←適当なことを言っています)。

と言いつつ、私がこの映画で大好きなのは大学生たちがヒロインを救おうとして続々と死んでいくシーン! みんなが良いタイミングで、絶妙な死因で消えていくので、グロ耐性がある方はげらげら笑えると思います。なんとなくモヤモヤするな~という日にピッタリの映画です。

 

※2020/12公開、2022/7/2再編集。画像・動画はお借りしています。