第7回 映画部活動記録(2020/12/11実施)
『真夜中のパリでヒャッハー!』
監督・脚本:ニコラ・ブナム、フィリップ・ラショー(『ヒャッハー』シリーズ、『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』)
出演:フィリップ・ラショー
アリス・ダヴィ
ヴァンサン・ドゥサニア
タレク・ブダリ
ジュリアン・アルッティ
予告:
参加者
T.H、小林、K.Y、O.K、加藤
今回もレンタルスペースを借りての鑑賞会でした!
備え付けのゲームは使用自由とのことだったので、鑑賞後は一時ゲーム大会に。……ゲームを通して、皆さんの別の顔が垣間見えた映画部でした。
武井
友達の最低度:★★★★★
ハートフル度:★★★★☆
総評:★★★★★
漫画家になりたいという自分の夢を叶えるために、社長の息子の子守をさせられた主人公とその友達が織りなす、子守の1日を振り返る爆笑コメディですドンドンパフ♪
「Taxi」もそうでしたが、フランス映画ってこういう破天荒キャラがよく出てくるけど、いつもほんまか? と思います。もちろんこんな奴らいないと思いますけど、いくらなんでも……という表現が多すぎる。
裏を返せば、日本の予定調和の戦隊モノとか、時代劇の殺陣なんかもそう見えてるのかもしれませんね。コメディという意味ではドリフのたらい落としとかかな。
出てくる奴らが全員常識知らずだからこそできる、自分の常識という枠をのっけからぶっ壊してくれるその爽快感がとても気持ちいい。途中、倫理観も吹き飛ばされて大笑いできました。
これも、みんなと一緒にワイワイしながら、ちょこっとした感想も言い合いながら見られたのがとてもよかったですね。ひとりで笑いながら見るより、人と一緒が断然いい。
「映画部」としての活動の意義が、一番よく出た作品だったかなと思います。
小林
もう一度観たい度:★★★★★
バカ映画度:★★★★★
次も見たい監督度:★★★★★
総評:★★★★★
映画オタクが作ったアイデア盛り沢山映画
笑って、笑って、そして感動した楽しい映画である。
この映画の根っこのストーリーは昔からよくある「子どもを育てることになってしまった主人公の、子どもとの友情と成長譚」である(クレーマークレーマーとか赤ちゃん泥棒とか……)。
でもこの映画はそれを現代版にするだけじゃない。
POVで撮影された映像から、何が起こったかを推理するサスペンス要素。
主人公や子供視点ではなく、親目線のストーリーも同時に描がかれていて、群像劇の要素もある。
このアイデア盛り沢山の感じが、この映画の新しさにもつながっている。
そしてそれぞれの人物のストーリーや伏線がしっかり回収されていく様は、本当に天晴れである。
脚本や演出をしっかり練ったんだろうなと思う。
バカな映画こそ真面目に作らないと笑えない。
笑われるのと笑わせるのは違う。
POVのシーンも好き放題作っているようで綿密に演出されている。
大人たちが真剣におバカな映画を作るのを想像するのは楽しい。笑わせてくれてほっこりさせてくれてありがとうな良作である。
K.Y
伏線回収度:★★★★★
もう一度見たくなる度:★★★★★
総評:★★★★★
伏線のちらばめ方が凄かったです。
そして、推理小説のトリック説明のような見事な伏線回収をしていました。
狂った人間の凄さ、家族を奪われた怒りなど、内面も見事に表現していました。
最後には、犯罪者は逮捕され、納得の最後でした。
ただし、馬鹿でした。
大笑いしました。
いい映画でした。
O.K
精神安定剤になるよ度:★★★★★
もう一度見たくなる度:★★★★☆(ヒャッハーしたくないときは見なくていいのでマイナス1)
総評:★★★★★
フランス映画ってこんなに面白かったのか!
まさにヒャッハーなお話でした。どんな感想?って感じですが、見たらわかります。
とはいえ、タイトルからは想像できないほど映画の作りは結構細部まで練られていて、気軽に見れる内容だけどちゃんと見てないと面白さが半減しちゃうくらい伏線を回収しまくります。「あれだったのかー!!!」「お前だったのかー!!」と何回ツッコんだかわかりません(笑)。
正直、加藤さんがおすすめしてくれなかったら一生手に取ることはなかったでしょう……フランス映画の難解なイメージがガラリと変わった作品でした!
精神安定剤にもなります※個人の感想です
元気になりたいとき、お腹抱えて笑いたいとき、とりあえずヒャッハーしたいときに観てください。超個人的な感想ですが、笑いが止まらなかったことによる鑑賞後の疲労感で、その日は良く眠れました。安眠剤としての機能もあるのかもしれませんね(ありません)。
余裕のある方は、マリカーもセットで用意しておくことを強くおすすめします。こんなにバナナと亀を投げたい欲求にかられたことは今までの人生でありませんでした。絶対やりたくなります!
加藤
何も考えずに観たい度:★★★★★
騙されたと思って観てほしい度:★★★★☆
推し監督度:★★★★★
総評:★★★★★
タイトルに「ヒャッハー」とかいう訳の分からない単語が入っているせいで、「くだらないんだろうな」と思われてしまう映画ですが……騙されたと思って、ぜひ観ていただきたい映画ナンバーワンです!
でも、くだらないんでしょ?
ええ! とてもくだらないです! くだらないけど、笑いだしてしまったが最後、そこから笑いが止まることはありません。
予告のナレーションは林家ペー&パー(しかもただ笑っているだけ)で狂気満載。どう考えても、つまらない部類ですわー……と思っちゃうんですけど! それが正常なんですけど!! その常識を超えた先にパラダイスが待っています!!
ヒャッハーはヒャッハー以外の何物でもない
これは絶対ハズれ映画だな! と思ってレンタルしたのが、この映画との出会いです。人生にはわざとハズれを引きたいときがありますよね。サメ映画やゾンビ映画を選ぶときは、これは駄作の匂い!!! と嬉々として選ぶことも多々。
タイトルで損してるわな、と思いつつも、これ以外のタイトルってないよねという結果に行きつくのは、この映画を観た人たち共通の認識だと信じて疑いません。
テンションはそれ以上でもそれ以下でもないし、観終わった後の満足度もめちゃくちゃ高いです。
なんとなく笑いたいな~という日、なんとなく物足りないな~と思える日。そんなときに、パッと咲いて散ってくれるのが「ヒャッハー」。今日ってなんとなく良い日だったかもな! と錯覚させてくれるのがヒャッハーなのです。
語れるけど語れない
ここまで感想を書いてきて思ったのは、語りたいことがあるけれど全部語り切れないな! ということです。
ストーリーに触れただけで、なんとなくネタバレになってしまう気がするし、このネタが面白くて! もネタバレなのでは? と心配に。それに、この映画はやっぱり「面白いのか? 」と疑いながら観てほしい気もします。
面白いのか? 面白いかも……。 これめっちゃ面白いじゃん! と、その過程すら楽しめる力を持つ映画だということは、私が保証します。
下品なネタは断る! な方にはあまり強くオススメできないですが、なんか面白い映画観たいな~というときには、ぜひヒャッハーを思い出してほしい……。
一度観てしまったら、ヒャッハーなしの人生なんて考えられません。私たちの人生に寄り添ってくれる存在、それがヒャッハーなのです。
※2020/12公開、2022/7/2再編集。画像と動画はお借りしています。