第10回 映画部活動記録(2021/4/9実施)
『世界の果てまでヒャッハー!』(2015年・フランス)
監督:ニコラ・ブナム
フィリップ・ラショー
出演:フィリップ・ラショー
アリス・ダヴィ
ヴァンサン・ドゥサニア
タレク・ブダリ
ジュリアン・アルッティ
クリスチャン・クラヴィエ
シャルロット・ガブリ
予告:
参加者
小林、K.Y、O.K、加藤
小林
藤岡弘、探検隊度:★★★★★
総評:★★★★★
ヒャッハーの続編ですね。
今回は仕事で映画部の皆様と同じタイミングで見ることができず、とても悲しかったです。。。涙
しかし一人で見ても大爆笑の作品でした。
電車の中でスマホで見ながら笑い、深夜に家でも一人で見ながら笑ってました。
もう最近会社であった全てのことを忘れるような至福の時間。
「いやぁ、映画って本当にいいもんですね~」って水野晴郎先生を思い出しました。
伏線があるようでないのが良い。
ガイドは突然洞窟で落ちるし、笑
女の子が投げた缶?が当たって環境団体のおじさんは気絶するし、
ばあさんは案の定、川に流されていくし〜
何か起きそう……起きそう……起きそう……ではなくて、
起きた! 大変だ、もっと大きなことになっちゃった!ってスラップステックが広がっていく様が本当に面白い。
前回と同じ、POVのカメラを拾って、それをリビングで見るという繰り返しもファン向けに作られていて良いですね。
ババァが川に流されたり、吹っ飛ばされたりするような不謹慎なバカ映画を是非、今後も見たいと思います!
K.Y
ナマケモノ度:★★★☆☆
ばあちゃんの強さ:★★★★★
総評:★★★★★
ただただ、バカで何も考えちゃいけない。
前回よりは伏線が弱かったが、期待通りのバカさは健在だった。
何も考えず、「馬鹿だなぁ〜〜、あははは〜〜」って見てたので、深い考察や意見は何もないです。映画って、何かしらのメッセージ性があると思うのですが、それが一切感じられません。
押し付けるようなメッセージもなく、深く考えず、ただ笑えるって、凄いっす。
1点気になったのは、原題は「Babysitting 2」ですが、 「子守してないよな?」って今思ったくらいです。
O.K
この人と結婚していいのか迷ったときに一緒に見て欲しい度:★★★★★★★★
もう一度見たくなる度:★★★☆☆
総評:★★★★★
ついにヒャッハーの第2弾!主人公とその仲間たちが登場した瞬間、懐かしい友人に久しぶりに会ったかのような、なんともいえない感情に。
あいつら、今回もバカやってるなあ~って。そういう意味では、前作『真夜中のパリでヒャッハー』を見ていたほうがより楽しめますね。見てなくても全く問題ありませんが(笑)。
『ヒャッハー』に関しては前作のときも思ったのですが、一緒に見る人を選ぶ映画です。内容は本当に……くだらないので笑える映画ではありますが、だからこそ1人だと寂しいし、だれかと見たとしても、その人と同じテンションで笑えないと妙なもやもや感を味わうことになります。
よく、映画を恋人と見に行って意見が合わなくて別れる……みたいなのありますけど、『ヒャッハー』ってこれに当てはまりそうな気がします。
こんなくだらないことで一緒に笑えるかどうか、結構大事だと思いませんか?(映画部のみなさんどう思います?笑)
加藤
期待を裏切らない度:★★★★★
一生ついていくぞ! 度:★★★★★
総評:★★★★★
前作に引き続き、完全に私の趣味にお付き合いいただきました。
予告を観ていただくだけでもわかりますが、もうめちゃくちゃ下品です(ヒャッハーを超える下品映画は『ソーセージ・パーティ』くらいしか知らない)。
やっぱりヒャッハーって最高!
これ以上の言葉はいらないし、言いようがないです。フィーリングで理解してほしい!
作り手の映画愛はビンビン伝わってくるし、そんなのに触れたら「最高」以外の言葉なんかいらないんですよ。逆にあります? っていう感じです。
この映画は、観ているといつの間にか愛着がわいてしまって、それはまるで手のかかるわが子を見ている気分。どんな酷い展開でも、私の中に湧き出るのは“愛しいなぁ”という気持ちだけ。ヒャッハーなしの人生なんて考えられなくなってしまいます。
ツラいときに思い出すのは、「ヒャッハー」。ナマケモノを見かけて思い出すのも、「ヒャッハー」。マリオカートをすればヒャッハーに思いを馳せ、トランクケースに荷物をつめるたびにニヤニヤしちゃいます。
一度観たら、ヒャッハーの呪縛からは逃れられません。沼が深すぎるよ、「ヒャッハー」!
ギャップ萌え勢は気をつけて!
「女子はギャップ好き」という定説にもれず、私もギャップは大好物です。
想像してください。おちゃらけ男子が真面目な顔で部活に取り組んでいたらきゅんとしますよね? そういうことです。
改めてこのバカ映画を観て、この映画の魅力はそこなんだなぁとしみじみ思いました。どんなにバカをやっていても、愛しさやある種の尊敬を抱いてしまうのは根底にある作り手の映画愛や、彼らからの社会的なメッセージ(?)がにじみ出ているから。
不意に飛んでくる真剣な思いに、思わず心を奪われてしまうんです。
こんなにバカな映画なのに社会的な問題にも向き合ってるんだ……。
まさに「ふうん、お前おもしれーやつじゃん」状態です。とことんバカであるという事実は覆されませんが、こういうギャップには漏れなくトゥンクしちゃう! 本当にズルい男ですよ、フィリップ・ラショーは。
そろそろ気になりますよね? 1回騙されましょう!
会う人会う人に、ヒャッハー面白いよ? 絶対楽しいよ? とささやきまくって、早4年ほど。
フランス映画という最初のハードルが高すぎるのか、なかなか手を出してもらえず……長年自分のプレゼン能力の低さに自己嫌悪に陥っていました。
しかし、映画部という場所で強行突破をして、思った以上に楽しんでいただけて、ヒャッハーとフィリップ・ラショーという存在を知らしめることができて、今私は自分の人生において一つの大きな偉業を成し遂げたという達成感にあふれています。
こういう出会いがあるからB級あさりはやめられないし、駄作への愛も止まらない!
そして、私に映画はひたすらに楽しんでるだけでもいいんだということを教えてくれた作品でもあります。
気になってる方はぜひ騙されたと思って映画を再生してみてください。絶対に、後悔はしないはずです!
※2021/4公開。2022/7/2再編集。画像や動画はお借りしています。